鳴ちゅるとは?

徳島県出身の写真家中野晃治さんが鳴門うどん探訪記『鳴ちゅる』という本で鳴門うどんを形容して名づけた言葉です。<なるちゅる>
弊社も中野さんの取材を受け、この著書の中で御紹介して頂いております。

 

鳴門うどんは徳島県鳴門市で数百年に渡って愛されてきたうどんです。が、しかし、鳴門市でのみ愛され、鳴門市以外では徳島県人にもほとんど知名度・認知度のなかったうどんでした。が、中野さんの著書が出版されたのを皮切りに、徳島に広まり、また、うどん好きの方たちに広まって、少しずつ知名度を上げつつあるご当地うどん・伝統のご当地グルメです。

 

鳴門うどん・鳴ちゅるうどんとは、中野さんの著書から引用させて頂きますと、

 

「今一度、その特徴を挙げてみるとまず細麺である。しかも一杯のどんぶりの中に太いのや細いのや短いのや平たいのやらと麺は基本的にふぞろいである。具は一般にネギとキザミ揚げといたってシンプルである。そして鳴門のローカルうどんを食べられる自家製麺のお店(製麺所含む)だけで14軒以上あるという事実。しかもかつては徳利からお出汁を器に注ぎ、食べていたという粋な出前文化があったということも興味深い。さらに今も食料品店やスーパーなどでお出汁やうどんが玉売りされており、お店によってはお持ち帰りもでき、なかには自分で打つ人もおり、ふだんから家庭でも味わっているという麺文化がここ鳴門では根付いているということである。
たしかに讃岐うどんと比べて、その規模(お店の数など)から言えば小さい。しかし麺文化のオリジナル性においては決してひけをとらないと私は豪語したい。」(中野晃治『鳴ちゅる』p289~p290 2006.07.01 株式会社メディコム)

 

中野さんの言うように「鳴ちゅる」うどんとは基本的に細麺ですが、細さ太さ・長さ短さ・厚さ薄さの違うふぞろい麺です。具はいかにもうどん出汁という強い物ではなく、やわらかくあっさりとしており、少し甘く感じるかも知れません。(鳴門はお赤飯にお砂糖をかける文化があり、徳島県でも奇異な目で見られます。)具はネギにお揚げを刻んだものが基本、これに鳴門名産のチクワの薄切りやわかめがトッピングにつくものもあります。

 

「鳴ちゅる」の魅力

鳴門は讃岐うどんの本場香川県のすぐ隣にあります。鳴門・徳島にも讃岐うどんはどんどん進出してきています。しかし、今も昔も鳴ちゅるうどんは鳴門市民に愛され、最近では鳴門だけではなく、徳島・全国にもファンの方を増やしつつあります。
何故か?私どもが思いますには、『鳴ちゅる』でも述べられることでございますが、確かにパンチや歯ごたえ・腹ごたえは讃岐うどんの方が有ります。讃岐うどん好きの方や太うどん好きの方が「鳴ちゅる」を食べると物足りなく感じることも多いようです。

 

が、そのうちの何割かの方が食後数時間後に、また「鳴ちゅる」を食べたくなったということがあるようです。

 

これは「鳴ちゅる」の軽さ・優しさ・強くなさが理由なのでは!と私どもは考えております。

 

うどん好きの方々のブログや日記・ツイッター・掲示板などでも「鳴ちゅる」は賛否が分かれておりますが、讃岐うどんを食べた後でも「鳴ちゅる」なら食べられると仰ってくださっている方々もおられますし、硬質で力強い讃岐うどんを食べた後に「鳴ちゅる」を食べると癒されると仰ってくださっている方もいらっしゃいます。実際、大鳴門橋を往復して讃岐うどんの食べ歩きに来た関西の方が、帰りに「鳴ちゅる」を食べに鳴門によられる方も多いようです。

 

軽く・優しく・強くないことが「鳴ちゅる」うどんの特徴で有り、毎日でも食べられる・食べ飽きない、だからこそ、強烈なインパクトの讃岐うどんのお隣でも愛され続けてきたのでは、と考えております。

 

軽く・優しく・強くない「鳴ちゅる」うどんを、ぜひお試しください。その優しさに癒されるかも。

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